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女性ホルモンには、エストロゲンとプロゲステロンのふたつがあります。

エストロゲンは、そもそも女性らしさをつくるホルモンで、女性のからだ、心、肌に影響し、健康に深くかかわっでいます。

一方、プロゲステロンは妊娠を助けるホルモンです。

子宮の内膜を受精卵が着床しやすい状態に整え、妊娠しなければ子宮内のお掃除をしてくれるホルモンです。体温を上げる働きもあります。

一般的には、エストロゲンと反対の働きをするといわれています。

プレ更年期、更年期では、エストロゲンもプロゲステロンも同じように減少しますが、なかでもエストロゲンが減ることで、さまざまな不調や病気が現れることがわかっています。

生理周期の乱れはもちろんのこと、子宮体がんや乳がん、ほてり、のぼせなどの自律神経系の不調、不眠、イライラなどの精神神経系の不調、腟や粘膜の萎縮、皮膚のトラブル、心臓、血管のトラブルなどです。

更年期以降、骨粗しょう症になりやすくなるのは、骨からカルシウムが減らないようにするエストロゲンの働きがなくなるからです。

また、エストロゲンがコレステロールの増加を抑えたり、動脈硬化をガードしてくれなくなるので、生活習慣病にも気をつけなければなりません。

エストロゲンの恩恵にあずかれない更年期以降は、更年期障害だけでなく、さまざまな不調や病気が現れやすくなることを知っておいてください。