婦人科専門医が教える更年期障害のセルフケア

横浜の病院で婦人科専門医をしています。このブログで、更年期の症状の解消法を紹介しています。ぜひ参考にしてくださ い。プレ更年期や更年期はだれにでもやってきますが、つらい更年期の症状にならないように予防することができます。

Tag:更年期

更年期にさし掛かる頃になると、女性ホルモンが減少傾向を辿ることになります。そしてこの変化が、女性において多岐にわたる休の変化をもたらすトリガーとなっている場合が少なくありません。

たとえば、身体では卵巣や子宮、膣などに萎縮が起こり始めます。卵巣では卵胞の数が徐?に減少し、月経周期が乱れ始めます。そしてやがて閉経を迎えることになるわけです。

また、女性ホルモンの分泌量の減少は、体内における代謝機能の低下や、骨などのカルシウムの代謝、脂賈代謝、さらには下垂体ホルモンの分泌凋整などにも大きな影響を及ぼすとされています。

よって、骨組しょう症や動脈硬化、肥満などのリスクが高まるなど、身体にさまざまな変凋を招くことになるわけです。

胸苦しくて、息が十分吸い込めない感じがする。胸に何かがのっかっている感じがする。首まで締めつけられている感じ。胸全体が重たい。胸がつっぱる、呼吸が苦しい・…などなど。
ひと口に息切れ、動悸といっても、訴える症状は千差万別です。「もしかしたら、ぜんそくそれとも、肺や心臓の病気?」と思ったりする人が多いのも道理です。なんとなく動悸がしたり、脈がとぶような感じがすると、「あれ? ドキド牛? 不整脈かしら?」と不安感が募ります。


更年期の自律神経系の乱れによって起こる

息苦しさや動悸があると、不安になり、不安感がさらに息苦しさや動悸を増長させることがよくあります。また、疲れたり、ストレスが多くなったりすると、息苦しさや動悸を感じることが多くなります。
これらは、まさにプレ更年期に多くなってくる症状といえます。
息苦しさや動悸の症状は、自律神経失調症の症状のひとつともいえます。自律神経が乱れると起こりやすいのです。自律神経が乱れるのは、脳内の視床下部、下垂体にある女性ホルモンの指令を出す箇所と、自律神経系の指令箇所が近いことで、影響を受けるからです。
ストレスかおるからと自覚している人もいよすが、ストレスがないと思っていても、症状が現れてくる人もいます。よくなったと思っていたら、忘れたころにまた症状が出てくる。疲れたり、無理したりすると起こることが多いかもしれません。

息苦しさや動悸の症状は、はっきりと現れる人よりも、なんとなく、ドキド牛するとか、胸苦しい、息苦しい、胸が締めつけられるなどと感じる人が多いようです。

長く続いているようだったら、不安でいるより、一度病院で検査を受けてみましよう。更年期になると、もっと不整脈が増える傾向にあります。心配な不整脈でないかとうかをチェックすることは、プレ更年期では大事です。


はっきりした強い症状ではなく、なんとなく感じる程度という人は、予防的な対策として、ストレス解消を心がけてリラックスし、楽しい時間を持つことが大事です。

また、運動を定期的にして、生活リズムを規則的にすることで、症状はかなり緩和できます。食事も大切。睡眠を十分とることで不調から復活することもできます。

プレ更年期は、もちろんまだ卵巣は働いていますが、徐々に働きが落ちていく時期。メンタル面、フィジカル面ともに日常的なちょっとした工夫で不調を復活することができます。

長期的にみれば、卵巣機能は下かっていきますが、上手に対処すれば、卵巣機能はまだまだ復活します。日常の工夫や努力は、決して無駄ではありません。

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骨がスカスカになってもろくなる

骨量が低下して、骨がもろく折れやすくなるのが骨粗鬆症です。女性ホルモンのエストロゲンには、骨の密度を
保つ働きがあるため、月経があるうちは骨量がある程度保たれていました。

しかしエストロゲンが減少すると、骨量はどんどん低下して骨がもろい状態になっていきます。また、骨折しやすくなります。

加齢とともにカルシウムの吸収力も落ちるので、これも骨粗鬆症が進む原因となります。

特に女性は骨が減りやすく、40歳を過ぎると年間3~4%もの骨が失われていきます。こうした骨の減少は10年以上続ぐため、油断していると大変なことになります。

骨がもろくなることで骨折しやすくなる

初期のうちはとくに自覚症状はありませんが、進んでいくと弱くなった背骨を筋肉が支えるため、背中から腰にかけて疲れやすく痛みがあらわれます。背中や腰が曲がり、身長がやや低くなります。

骨粗鬆症になると軽く尻もちをついたり、くしゃみをしただけで背骨を圧迫骨折したり、手をついただけで手首の骨折をするなど、軽い衝撃でも骨折しやすくなります。

骨粗鬆症の人は骨折の治りが悪く、股関節の大腿骨頸部骨折などが起きると、安静にしているうちにそのまま寝たきりになったり、老人性認知症などが進んでしまうなど、高齢期の生活の質の低下をまねくので注意が必要です。

食生活や運動で予防することが大切

骨粗鬆症は予防が何よりも大切です。食事によるカルシウムの摂取に加えて、筋肉を鍛える適度な運動、さらにカルシウムの吸収を助けるビタミンDを活性化する日光浴も有効です。

カルシウムの多いもの

牛乳、チーズ、もめん豆腐、煮干し、乾燥ひじき、小松菜厚揚げ、ヨーグルトなど

ビタミンDの多いもの

干ししいたけ、しらす干し、イワシ丸干しきくらげなど
年齢とともに自信がなくなった...

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婦人科でもよく使われるようになっできた漢方薬。特に更年期の症状にはHRT(ホルモン補充療法)と並んで、治療の選択肢に挙がりまず。

昔から漢方薬は更年期に使われてきましたが、女性ホルモンが入っているわけではありません。

更年期に使われる漢方薬はさまざまですが有名な漢方薬を紹介します。

更年期にオススメな漢方薬

カロ味逍遥散
「気」と「血」が乱れている場合に処方されることが多く、イライラや抑うつ感、無気力といった精神症状が強い人、ホットフラッシュもあって、不眠や精神症状がある人におすすめ。

当帰芍薬散
特に「血」と「水」の異常をカバーする薬。脳にもよく、睡眠の質も上がるし、膠原病や関節リウマチのような自己免疫疾患の改善にも使われています。むくみや冷えがあったり、体が重い人にもお勧めです。

桂枝茯多丸
「血」の巡りを整える漢方薬で、ホットフラッシュやのぼせの症状に対して薬理効果が認められています。


漢方薬の飲み方

①空腹時に飲む
起床時や就寝前、おやつの時間など、空腹時に飲むのが鉄則。胃腸で食べ物と混ざらないことが大切です。

②常温の水かお湯で飲む
特にお湯に溶かしたりする必要はなく、常温の水かお湯で飲めばOK。お湯のほうが早<消化されて◎

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プレ更年期、更年期の症状におすすめのアロマオイルをご紹介します。
アロマオイルを上手に選んで、プレ更年期、更年期の症状のメンテナンスに役立ててくどさい。

更年期のたるみ、くすみ、乾きを予防するローズ
甘くやわらかなバラの香り。落ち込みから救い出し、気持ちを高め幸福感を与えてくれます。更年期症状のイライラに有効です。女性ホルモンのバランスを改善します。肌を強める作用があり、老化予防、乾燥肌のケアに最適です。

更年期のうつ状態を助けるジャスミン
フローラルで濃厚な香りです。気分を落ち着かせるだけでなく、自信と活力を与えます。女性のセクシュアリテイを高める作用があります。ホルモンバランスを正常化させる働きがあり、不調をやわらげます。

更年期のイライラをしずめ心のバランスを整えるゼラニウム
うっとりさせる甘い香りです。気分を高め、心のバランスを整えます。血行を促し、むくみや頭、首、肩、腰の痛みをやわらげる働きもあります。ホルモンバランスを整え、更年期のイライラや生理不順におすすめです。

からだを温め、更年期のむくみやうっ血を改善するラベンダー
甘くてすがすがしい香りです。 心とからだの調整作用にすぐれていて緊張をほぐし、落ち込んだ気分を引きたてます。からだを温め、むくみやうっ血を改善、肩こり、首の張り、頭痛、腰痛をやわらげます。

パニックを落ち着かせ緊張を解きほぐすイランイラン
南国を思わせるうっとりするような香りです。緊張やストレスでギュツと締まった心のネジをゆるめで、ほぐす効果があります。心身のバランスを回復させ、女性ホルモンバランスの調整と子宮強壮作用もあります。

緊張をやわらげ気持ちを明るくするクラリセージ
甘くやさしい干し草の香りです。サルビアの一種で緊張しヒステリックになった気分をやわらげ、気持ちを明るくします。女性ホルモンをサポートするので更年期の不調に万能です。

消化器を元気づけ筋肉の痛みも解消するローズマリー
さっぱりした清涼感ある香りです。血行を促進し、冷え、むくみ、肩こりなどの筋肉の緊張をゆるめ、うっ血からくる痛みを改善します。また消化器を元気づけ、便秘も改善。差し込むような腹痛にも効果があります。

更年期の心の不快をとり除くペパーミント
スッキリ爽やかな香りです。うっ血をとり、むくみを解消。不必要な汗やほてりをしずめ、血行を改善。頭、首、肩、腰の痛みを緩和します。吐き気、ムカムカ、ホルモン低下による心とからだの不快感に有効です。

更年期の疲れや緊張をとり明るく爽やかな気分にするオレンジ
甘くフルーティな柑橘系の香りです。疲れや緊張をときほぐし、明る<爽やかな気分にしてくれます。

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