胸苦しくて、息が十分吸い込めない感じがする。胸に何かがのっかっている感じがする。首まで締めつけられている感じ。胸全体が重たい。胸がつっぱる、呼吸が苦しい・…などなど。
ひと口に息切れ、動悸といっても、訴える症状は千差万別です。「もしかしたら、ぜんそくそれとも、肺や心臓の病気?」と思ったりする人が多いのも道理です。なんとなく動悸がしたり、脈がとぶような感じがすると、「あれ? ドキド牛? 不整脈かしら?」と不安感が募ります。


更年期の自律神経系の乱れによって起こる

息苦しさや動悸があると、不安になり、不安感がさらに息苦しさや動悸を増長させることがよくあります。また、疲れたり、ストレスが多くなったりすると、息苦しさや動悸を感じることが多くなります。
これらは、まさにプレ更年期に多くなってくる症状といえます。
息苦しさや動悸の症状は、自律神経失調症の症状のひとつともいえます。自律神経が乱れると起こりやすいのです。自律神経が乱れるのは、脳内の視床下部、下垂体にある女性ホルモンの指令を出す箇所と、自律神経系の指令箇所が近いことで、影響を受けるからです。
ストレスかおるからと自覚している人もいよすが、ストレスがないと思っていても、症状が現れてくる人もいます。よくなったと思っていたら、忘れたころにまた症状が出てくる。疲れたり、無理したりすると起こることが多いかもしれません。

息苦しさや動悸の症状は、はっきりと現れる人よりも、なんとなく、ドキド牛するとか、胸苦しい、息苦しい、胸が締めつけられるなどと感じる人が多いようです。

長く続いているようだったら、不安でいるより、一度病院で検査を受けてみましよう。更年期になると、もっと不整脈が増える傾向にあります。心配な不整脈でないかとうかをチェックすることは、プレ更年期では大事です。


はっきりした強い症状ではなく、なんとなく感じる程度という人は、予防的な対策として、ストレス解消を心がけてリラックスし、楽しい時間を持つことが大事です。

また、運動を定期的にして、生活リズムを規則的にすることで、症状はかなり緩和できます。食事も大切。睡眠を十分とることで不調から復活することもできます。

プレ更年期は、もちろんまだ卵巣は働いていますが、徐々に働きが落ちていく時期。メンタル面、フィジカル面ともに日常的なちょっとした工夫で不調を復活することができます。

長期的にみれば、卵巣機能は下かっていきますが、上手に対処すれば、卵巣機能はまだまだ復活します。日常の工夫や努力は、決して無駄ではありません。